というわけで、昨日情報が入っていた遊戯制限改定について1枚1枚。
○禁止
・ゼンマイ・ハンター
マイティを解除する代わりにこちらが禁止行きに。
ゼンマイを「ゼンマイハンデス」と呼ばせた元凶であり、全盛期には恐ろしい先攻ゲーを発揮していた。
その後なりを潜めていたけど、この時期にきて急に禁止に。
おそらく、P召喚でマイティ無しでも連続ハンデスが可能になるから、それならこいつ禁止でマイティ緩和ってなったんでしょう。
まぁ先行ハンデスループはモチベの面でも癌にしかならないし、先を打ったって事なら及第点だろう。
・血の代償
元々いつ禁止になってもおかしくない立ち位置にいたけど、遂に禁止へ。
環境的にはガジェとマドルチェで細々と使われていた程度、とはいえ引いたら勝ちってカードであることに変わりはなかった。
実質的に下級モンスターに関してはライフコストこそあれどお手軽P召喚と言って差し支えないカードだから、販売側としても面白くないってことだろう。
○制限
・焔征竜―ブラスター
・巌征竜―レドックス
・瀑征竜―タイダル
・嵐征竜―テンペスト
2月に準制限になった親征竜。
その後も大会で猛威をふるい続け、わずか2か月でさらに規制強化に。
出張デッキはまだしも、今後征竜としては構築はかなり困難な状態になるだろう。
散々規制されてそれでも結果を残し続けるから、規制は止むなしとも取れる。
ただ、最近では度重なる周辺パーツの規制で征竜側もかなり構築を工夫していたし、このカードの出張が必要な属性デッキが多かったのもまた事実。
それを考えるとこれ以上の規制よりは、今回のダムドやガイドといったカオス側の緩和といった、対抗馬を増やす改定の方が建設的だったんじゃないかとは感じるところ。
最近ではアーティファクトを出張させた先史遺産なんて伸びしろも出てきたし。
時期的にゴールドでばら撒いてそのままお役御免とさせられた感じも強い。
・発条空母ゼンマイティ
ハンターが禁止行きになる代わりに緩和。
ハンターに関しては前述の通りで仕方ないところだし、既に禁止行きの時点で下火だったこのカードはハンデスループがないなら禁止に居る理由はないだろう。
同時にゼンマイでは一緒に使われていたガイドも緩和され、ハンデスこそできないもののそれなりに動けるようになった。
○準制限
・ダーク・アームド・ドラゴン
突如として緩和された闇属性のエース、個人的には緩和よりは禁止の方に近いと思っていた。
確かに最近ではこのカードが入るデッキは、たまにヴェルズで投入されているかどうかと微妙な位置にあった。
とはいえまだまだ現役のパワーカード、2枚投入できるなら十分計算に入れた運用もしやすい。
前回改定のオネストは光デッキには嬉しい緩和だったけど、今回はこいつとガイドで闇属性には嬉しいところ。
どう環境に食い込めるか面白いところ。
ちなみに私の大好きなカードの1枚、これを機に2枚入れたデッキはまず組みたい。
・七星の宝刀
親征竜が制限に行ったことで緩和。
7軸のデッキでは優秀な手札交換とはいえ、規制が必要なカードかと言われると微妙。
あくまで征竜とセットで猛威を振るうところを考えると、このまま緩和でも問題ないだろう。
あるいは他の征竜関連のパーツは緩和が難しいカードばかりで、必然的に緩和はこのカードになったとも取れる。
○解除
・ダーク・ダイブ・ボンバー
絶対に禁止からの緩和はあり得ないと思われたカードが、エラッタを受けてまさかの規制解除。
全盛期はその恐ろしいキル性能で、多くのプレイヤーを震撼させた。
当時は大寒波無制限でヴェーラー増殖Gが無かったのも、このカードの大暴走を助長した。
今では大寒波のようなお手軽な露払いはだいぶ規制され、ヴェーラーをはじめ対抗カードも増えた。
さらにエラッタを受けたことで、今までのような大量展開からアタックその後総射出といった事は全て出来なくなり、十分環境に出せるカードになった。
とはいえ、なぜエラッタまでかけてこのカードを解除したのかはよく分からないなぁ…。
ただ、エラッタをかけて禁止から復帰って前例ができたことで、他の禁止から動かないと思われているカードにも復帰の可能性が大いに出てきたのは嬉しいところ。
いきなり3枚搭載可能になったけど、今のEXデッキ事情を考えると複数積むのは難しいところか。
それどころかLV7はブラックローズに加え月華ブラロの登場で、出るデッキでもEXデッキに入らないなんて事態すらありうる。
どうなるか見物。
・魔界発現世行きデスガイド
2月の段階で私は解除を予想したけど、2か月遅れでの緩和となった。
海外では登場以来猛威をふるい続け、日本上陸を前に規制。
その後EXパックで上陸後も、クリッターとセットで出張され活躍した。
が、最近ではクリッターの規制も相まってかなりの下火。
このカードに頼らずともアドバンテージの損失が少なく大量展開できるデッキが多く登場し、ランク3を主に使うデッキも少なくなってきて、貴重なEXデッキの枠を割いてまで入れることが難しくなってきていた。
そこに来ての解除、さすがに3枚あると主軸としても十分機能させやすい。
今後どうやって使われていくか
・激流葬
今なお現役の優秀な罠が緩和。
同じ制限安定組だったミラフォとはやや遅れて無制限となった。
とはいえ投入率が微妙なミラフォとは違って、現在でも十分高い投入率を誇るこのカードが緩和されようとは…。
3枚緩和されても3枚入れるかは微妙なミラフォとは違って、こちらは3枚入れることも十分視野。
特に今後出てくるP召喚への牽制札としてはとても優秀、今まで以上に見ることが多くなるかもしれない。
P召喚抜きでも大量展開するデッキでは警戒する機会は単純に増えた。
規制されても未だに環境上位をひた走ってきた征竜、たださすがに本体が1枚ずつはこれはもう…。
征竜デッキというよりはドラゴンデッキの1パーツと考えた方が良いのかもしれない、レダメみたいに。
登場以来ずっと環境を牽引してきたその姿は圧巻だったのも事実、素直にお疲れ様と言いたい。
今後は出張での活躍が中心になるか。
それ以外では緩和の方が目立つ改定。
他の環境デッキへの規制は特になし、早くも出張も見られるアーティファクトの神智やモラルタも最速での規制とはならず。
今後ともこう言った緩和中心の改定を望みたいものだ。
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